金曜日

20101203

今朝は大嫌いなJournal club。論文の内容ではなく、未だNativeのディスカッションに付いていくことは容易ではないため、お手上げ。この会で唯一まともな意見を言うDr.Cに「Masaki,起きてるかい?!」って言われてしまった 苦笑 勿論寝てない。だた、論文が単一グループによる、つまらない内容だったから。いつもは温厚なDr.Cが「何でこんな論文が掲載されるんだ?」って言うほどだから… 大賛成

さて、こちらにきて確信したことだが、科学論文の査読システムには些か、いや多分に改善すべき点がある。こちらで仕事をするようになって分かったのだが、(あるローカルな分野での)著名な研究者の論文はその仲間内が査読する確率がかなり高い。その確率は驚く程である。というのも投稿先の雑誌のEditorも仲間だからである。結局、Editorと仲間であるか?がその論文の採択を決定する1つの要因となりうるのだ。トドの詰まり、「コネ」である。表面的な印象に反して保守的な此処アメリカではコネが日本よりも重要なように思われる。また、アメリカ研究において、日本以上に死活問題であるグラント(研究費)の取得もコネが重要である。グラントの査読も仲間内でされるため、日頃から論文査読でお世話になる仲間内で「仲良く」していることが重要なのだ。正直、私はそういうことが「大」が100回付くくらい「大嫌い」な非社会的な人間なので、僕はアメリカ(日本でも)では生きていくことが出来無いであろう。出世できないであろう。

なんだか、そんな世界で仕事していることが嫌になった。そんな矢先、こちらで行った論文査読が返ってきた。Editor、あるいはReviewerがボスの仲間であろうから、何とかReject(掲載却下)は逃れた。仮に、私単独で出していたら、即、却下であろう。はあ… 私の研究者としてのキャリアの中において、この論文に費やした時間と苦労は決して少なくない。っが、こんなに愛着が湧かない論文も初めてである。正直、どうでも良いとすら思ってしまう。


2 件のコメント:

sasabuty さんのコメント...

そんなユーがカッコいいぜ!

仲間内ワイワイがポリシーに反していて関わりたくないのか、馴れ合いな行動が嫌いなのか、は要確認!

前者ならその世界は向かないか、改革者に自分がならなくては。
後者なら割り切って乗り切るか、そういう(営業的な側面?)のが得意な信用できる奴と組む、かだね。

MznmsK さんのコメント...

カッコよくないよ。もっと上手く世渡りしないとなって思う。

結局は「人」にジャッジされる仕事で、どこかで「人」と繋がっているんだからね。

何が嫌かって、そういう政治的な事は科学の本質では無いと言う事。純粋に実験結果を審査してほしい。科学はそういうところとは別の次元にあってほしいっていう願望。

幸いボスは、営業が大の得意なので、良いパートナーに恵まれたとも考えられるかも。

ありがとう。