木曜日

20251211

朝はポスドクAMの学会抄録の校閲。続いて、ポスドクAMの論文の校閲。論文はすんなりだったが、学会抄録で共著者からのコメントに対する修正に関して議論。たかが抄録、されど抄録。短い文章の中で如何に自分達の研究が持つメッセージを伝えることができるか。得られたデータをただ列挙するだけの抄録にも意味がないし、ミスリードを導くような記述も良くない。統計学的な群間差がない、あるいは検討していないのならば、群間で作用が異なると誤解を与えるような記述は正しくない。とても優秀な若手研究者で、メキメキと力を伸ばしている実感があるので、期待も高くなり、自然と要求も高くなる。彼だけでなく、私にとっても良いトレーニング。

昼からは元インストラクタRの論文投稿作業。再フォーマットされた原稿の最終チェック、カバーレターの書き直し、オンラインサイトでの投稿作業。査読に回ることを祈りながら、投稿完了。

その後、学科でアプライするNIH T32(トレーニンググラント)に向けてbiosketchと研究費のリストを作成。

夕食後、ウォーキング4.5マイル。三男の大学スカラーシップ(奨学金)が最終決定。それにしても学費が9万2千ドル。4年間ではなく年間。日本円で1400万。日本の私大医学部の比ではない。幸い3人とも80%以上を奨学金で賄えているので、なんとかなる。が、もちろん、それでも高い。しかも来年から2年間は2人分。頑張らねば。

妻は職場で人事考課。とても褒められたようで、すこし給与も少し上がる模様。何より楽しそうに働いているようで何より。

まだ木曜日だが、今週もやりきった。明日はラボグループのHoliday party。昼前からランチとgift exchangeがあるので1/3は潰れる。

水曜日

20251210

朝一は動物実験計画書の修正申請。年明けから始動予定のプロジェクトを実行するための手術リストを追加。それに付随して、測定に精通している共同研究者Gに連絡を取り、測定について教えを請う。

米国生理学会の会費リニューアル。以前にも書いたが、今のデパートメント(学科)は学会の年会費を負担してくれる(加えて、駐車場も)。感謝である。

仮パソコンをWindows11にアップデート。秘書さんに確認すると私のオーダーしたパソコン発注は遅れている模様。しばらくこの仮パソコンでの作業は続きそう。

ポスドクAYと免疫染色実験のデータミーティング。面白い結果。生理実験を説明するに十分な結果。次の培養細胞での機能実験が楽しみである。

ポスドクAMの実験進捗確認。仮説ネガティブな結果か、と落胆していたが、実験を重ねる毎に仮説を支持する結果が見えてきた。細胞実験では既に実証済みだったので、一安心。

来年の研究費申請、論文投稿、学会発表の年次計画を立てて、オフィスのデスクに貼る。昨年の計画は75%ほどコンプリート。100%になるように努力あるのみ。

帰宅前に、明後日行われるラボのパーティでのギフト購入。

夕食後、ウォーキング4.5マイル。就寝前にLast Samurai Standingを観終える。キャスティングも豪華だが、面白い脚本と演出。なるほど、皆が絶賛する意味がわかった。シーズン2が楽しみである。

火曜日

20251209

トリアージされた論文の次の投稿候補を探る。

昼は学部研究委員会のミーティング。

ポスドクAYの実験。新しく試した抗体が、想定通りワークせず。原因の究明と新しいマーカーの探索。とりあえず、代替マーカーが見つかったので、試してみることに。試行錯誤の繰り返しである。

夕方は元インストラクタRZoomミーティング。次の投稿先を決める。

夕食後、ウォーキング4.5マイル。もろもろ疲れのピーク。論文4編(コレスポのみ)、グラント3件(PIのみ)とやるべきことが満載。滞りなく全てを進めるためのスケジューリングに頭を悩ませる。

就寝前にNetflixLast Samurai Standingを観てリフレッシュ。

 

月曜日

20251208

 月曜日。昨日のまさかのトリアージから一夜が明けたが、まだ頭の中はモヤモヤ。とりあえず、複数のプランを立てて、今後の対策を練る。その一環でポスドクAYとミーティング。

昼から大学院の会議。来年から始まるADA Americans with Disabilities Actcomplianceに関するトレーニング。具体的には障害を持つ人々を配慮した発表資料を作成するためのノウハウに関して。11年教えてきた生理学のスライドも、内容を変える必要はないが、聴覚障害あるいは視覚障害を持った学生に配慮し、すべてのスライドに関してタイトル、スライド内容、写真や図表のキャプションを加える必要があるそうだ。大事なことだけれども、それを大学全ての授業スライドに適用するのは中々大変なことである。

ポスドクAYの総説論文も完成間近。あとは共著者の一人であるボスからコメント受けて投稿するのみ。カバーレターの作成完了。

夕食後、ウォーキング4.5マイル。A先生と電話ミーティングしながら。

零時過ぎ、H先生と論文に関して電話ミーティング。深夜1時に最終結論に至る。

妻と子供達がクリスマスツリーを出してくれて、ようやく我が家もクリスマスモードに。

日曜日

20251207

日曜日。妻はAさんとジョギングへ。私は家事と朝蕎麦作り。妻の実家から頂いた素麺を、柚子胡椒で少し風味をつけた出汁で頂く。美味。

11時から妻と買い物へ。

三男は友達とジムへ行った後、友達の誕生日パーティへ。私は15時からウォーキング5.75マイル。

金曜日に投稿した論文。まさかのトリアージ。査読には回ると高を括っており、ショック。エディタからのコメントも的を得ておらず、しっかり読まれていない。とは言え、この雑誌に再投稿することも出来ず、ウォーキング1時間半の間、色々と次の策を思案。ふと頭を上げたて飛び込んで来た夕日。我に返ることができた瞬間。

夕飯は3人でステーキ。塩を振りすぎて失敗。論文のトリアージが尾を引いたか… パエリアは美味かった。


夕食後はフットボール観ながら、日本酒を明太子と山クラゲをアテに。チーフスはテキサンズ相手に痛い敗戦。去年までの面影がないチーフス。黄金期の終焉か…

 

土曜日

20251206

予定のない土曜日。妻は隔週、自宅での仕事。妻の実家から送られてきた蕎麦を作って妻とすする。

ボーイズ達はジムへ。私は珍しく、二度寝。

夕方までノンビリして、17時からウォーキング5マイル。

夕食後、妻と長男は大学フットボール観戦。Ohio State Indiana Universityとの全勝対決。Indiana Universityの勝利。私はNetflixで日本のドラマ鑑賞。

金曜日

20251205

朝は論文のリジェクトを知らせるメールで起床。ヨーロッパ心臓学会の雑誌に投稿した元インストラクタRの論文。論文が完成した8月末から5つのチャレンジングな雑誌(IF10以上)に投稿してきた。結果、4つはトリアージ(エディターキック)。唯一、Science姉妹誌は査読にまわり、ポジティブなコメントをもらうことが出来たのは収穫。やはり、このレベルの雑誌の査読に耐えるためには遺伝子操作等が必須。アイデア・コンセプトだけでは太刀打ち出来ないか。そのレベルに到達するために今は忍び耐え、飛躍に向けた準備をするだけ。

ということで、朝からアメリカ心臓学会の雑誌へ投稿すべく論文を再フォーマット。色々と変更が必要で結局投稿までに3時間程時間を費やし、無事に投稿完了。編集者から直ぐにメールが来て、微修正の依頼。すぐに修正を行い、再投稿。昼過ぎ、無事に受理のメール。なんとかこの雑誌からはリバイスの機会を得たいものだ。

午後は、ポスドクAYの学会アワードへのアプリケーションの校閲。5ページの申請書とバイオスケッチ。仕上がりも良く、採択への期待が高まる。吉報は寝て待て。

ポスドクAYが申請した日本の某財団への研究助成金。惜しくも採択ならず。181件の応募で、採択は12件。採択率6.6%と助成金額からは想像つかない低さに驚き。

17時半、オフィスを出て、お買い物をして帰宅。妻の提案で、Aさんを招待して、一緒に夕食。レモンパスタ、鶏ささみの春巻き、白菜と豚肉の煮物、ブロッコリー、カボチャサラダetc23時過ぎまで、長男も一緒に談笑。楽しい時間。