木曜日

20261022

先週のHypertension誌の受理を受け、2020年6月から2025年5月まで支給されていたNIH大型研究費(R01)に関連する一連の研究は一旦終了。当初から予定していた通り、Hypertension誌に発表した3報を中心に総説論文を執筆することに。今朝は、論文のコンセプトとなる図のドラフトを作成し、筆頭著者になる元インストラクタRに送付。

11時から大学院生KとのStudent Advisor meeting。春学期の履修とQualifying Examに関して30分程。彼女はいわゆる社会人入学の大学院生(Flex Program)で、働きながら博士号を取得するのだが、ストレートに上がってきた若い大学院生とは違い、やっぱり色々な面でマチュアしており、ミーティングもスムーズ。

ポスドクAYが提出していた申請書(さきがけ)のコメントが戻ってきた。核心をついたコメントで、次の申請への良い指針になりそうだ。私には直接関係ないが、とても勉強になる。

助教Hから、明日までに申請書に関連する追加のサポート書類が必要とのことで、作成にとりかかる。その時、現在、NIHへ申請している研究費の情報が必要だったので、サイトを開くと、6月に提出した自身のグラントが非採択(Not discussed)だったことを知る(正式通知は未だ)。

昨年の申請で11パーセンタイルを獲得した申請書で、年明けには採択確実と糠喜びしていたが、未だ最終結果は通達されていない状態。NIHのProgram Officerから進言されて、同じStudy sectionへA0(新規、NIHでは1回しかリバイスできないので)申請したが、何故か違うStudy sectionにアサインされ、抗議も実らず、新しいStudy sectionで審査を受けることに。それが原因ではないかもしれないが、結果としてはNot discussed。アサインされたStudy sectionは高血圧や糖尿病に関するSpecial Emphasis Panelだったのだが、おそらく競争力の高い申請書が集まるだろうと予想され、なんとなく厳しいとは予感していたのだが…

11 percentileを獲得して採択されなかった時程の落胆はなく、意外と素直に受け止める事ができたので、とりあえず方方に連絡。励ましの言葉を頂く。

以前までなら、落胆し、お酒呑んで気晴らししたのだろうが、比較的冷静に次の作戦を考える自分に驚いた。やはり経験は大事。

帰宅し、夕食を食べ、いつも通りウォーキング4.5マイル。次の戦略を考えながら。とは言え、やはりショックはショックで、気持ちは落ちる。

世界中から猛者たちが集まるここ米国で、莫大な研究資金を獲得し続け、医学研究を継続して行う、ということは、至極、困難なことである事を再認識。同時に、私のような凡人が、そこに挑戦出来る立場にいること自体が奇跡なのである。研究は楽しいし、未だまだ検証したい仮説は沢山ある。メンタルは折れていない。長く険しい道になる覚悟で、この高い壁に挑戦し続けようと思う。

“難しく考え出すと

結局全てが嫌になって

そっとそっと

逃げ出したくなるけど

高ければ高い壁の方が

登った時気持ちいいもんな

まだ限界だなんて認めちゃいないさ”

from 終わりなき旅 by Mr. Children

水曜日

20261021

本日も、昨日に続いて別の論文の査読。こちらはかなり複雑な総説論文となっており、骨が折れそう。時間をかけてじっくり評価していく必要がありそうだ。

ポスドクAYの進捗状況確認。実験機器の修理も少し手伝う。また、昨日の実験によって、懸念点(節状神経節を用いたパッチクランプ)が1つ解消出来たのは大きい。

午後も論文査読を進めようとしたが、グラントの審査結果が気になり、なかなか捗らない。

帰宅時、駐車場から見える夕日が綺麗だった。

夕食後、ウォーキング4.5マイル。

火曜日

20261020

本日はリモートワーク。朝は論文査読。レターを再確認して、送付。1時間も経たずにDecision letterが送られてきた。Major revision。私はネガティブだったが、もう1人はポジティブで、スプリット。そしてエディタはリバイスする機会を与える、という判断を下したのだろう。統計や方法等、厳し目のコメントを戻したので、どのようにアドレスし、論文を改善してくるかが楽しみである。

先日受理されたポスドクAYの論文のプルーフが送られてきたので、AIを使いながら確認作業。不要なものまで提示してくるけれども、中には見落としていたものもあったり、こうい作業にはとても便利。実験を終えたポスドクAYにもダブルチェックしてもらい、プルーフ完了。

11-13時でHandymanが来る予定だったが、結局、到着したのが14時。配線問題をその場で解決してくれたので良しとしよう。少し遅れて、14時過ぎにFoundation(家の土台)Inspectionも到着。40分程で計測完了。やはりBackyard側が沈下している模様。レポートが4-5日後に送られてくるとのこと。そのレポートを複数業者に送り、見積もりを取って、着工、という流れ。どれくらいの費用になるのか…

夕方から、ウォーキング5マイル。トレイルを歩いているとアルマジロが至る所に。この時間に餌を求めて起きてくるんだろう。



綺麗な夕日を拝むことが出来た。

夕食後は、Netflix鑑賞。寝ようとしても、グラントの審査結果がどうしても気になってしまう。職業病か…

月曜日

20261019

週明け。相変わらず論文の査読依頼が相次ぐが、自分が読むべきものだけを選定して、引き受ける。最近は運動昇圧反射に加えて、メカノセンシング系が増えてきた。そういう風に認識されてきたことは喜ばしい。現在抱える2つの論文のうち、1つの論文の査読を完了し、レターを作成。

午後は、助教Hとミーティング。R01に引き続いて、別のテーマでDOW(旧DOD)への申請書のCo-Investigatorになって欲しいとのこと。内容を聞いて、私が出来ることを確認して承諾。NIH Biosketchの作成と必要書類を送付。〆切は来月始め。

共同研究者Qから、NIH R01で7 percentileを獲得したとのこと。彼女は別の申請書でも10 percentileを獲得しており、まさに破竹の勢い。この勢いで我々のNIH MPI R01も良いスコアを期待したい。審査は来年2月。

私自身のR01の審査は明日。審査結果が通知されるのに数日かかるが、また寝れない日々が訪れそうだ。悩んだって、考えたって結果は変わらないのは理解しているつもりだが、そろそろ採択に結びつけねば、というプレッシャが半端ない。幸い、最初のR01で来年以降も論文執筆や学会発表は継続できるが、向こう1年半くらいが限度、というところか。それまでに何とか大型研究費を獲得せねば。

帰宅と同時に、昨日DIYしたコンロが不調とのこと。毎日使うものなので、Handymanを手配して、明日来てもらうことに。

夕食後、ウォーキング4.5マイル。グラントのことが頭によぎり、寝付けない。ようやく時差ボケも収まり、論文も通って眠れるようになってきたのに…

日曜日

20261018

日曜日。二日酔いで10時過ぎまでダラダラ。長男はソフトボールの練習へ。妻はジョギング(6マイル)へ。

昼過ぎ、香川に務めている元ポスドクAMから頂いたお土産、長崎の手延素麺を頂く。旨い。

金曜日に断線が原因で修理が滞っていた電気コンロの修繕。新しいコードが来たので、交換。1つコードを配線し忘れ、温め機能のコンロが動かなくなってしまったが、メインのコンロ4つは復活。一安心。



夕方からウォーキング5.75マイル。秋空が綺麗。




夕食は、昨日作ったローストビーフをおかずにご飯。

夕食後は、カウボーイズ観戦。今宵はパッカーズと。不甲斐ない試合に、長男と妻の期限が悪い。頑張れ、カウボーイズ。平穏な日曜日をもたらしてくれ 笑

土曜日

20261017

土曜日。暑さが去り、ようやくダラスにも秋がやってきた。朝は少し肌寒い。

昨日はビール→ワイン→スコッチと、いささか呑みすぎた。

妻が作ってくれた蕎麦をすする。昼前から、妻と一週間の買い出しへ。H-E-BのFresh Made Pizzaを初めて買ってみたが、9ドルでこのクオリティは凄い。もう冷凍ピザを買うことはなさそうだ。

昼寝をして、今宵の宴のツマミを作る。ローストビーフは味付けし、フライパンで焼き目を着けた後、炊飯器(保温)で1時間。中心温度が62℃になったことを確認して引き上げる。上手く出来た。先週に引き続いて、だし巻き卵も。



作り終えて、ウォーキング3マイル。

長男は、高校同級生とモール行った後は、大学野球部Pの弟がプレーする、大学アイスホッケーの観戦@Eulessへ。

18時半からI家にて呑み会。論文受理のお祝いをしてもらう。25時過ぎまで。2日続けて痛飲。お祝いだから良しとしよう。

金曜日

20261016

本日は珍しく(笑)有給。DepartmentのAdminやBossからもっと取りなさい、と言われるけど、これが日本人、いや親父の遺伝子を引き継ぐ性分かと。

久しぶりの7時間の睡眠。妻と長男の出勤を見送った後は、のんびりと家事。

一昨年、修理したコンロだが、再びメインのコンロが機能しなくなって数ヶ月。Amazonで注文した備品が昨日届き、修理を試みるも、ヒーターだけじゃなく、断線が原因で修繕ならず。とりあえず、部品を発注。来週、リベンジ。


お昼は、冷蔵庫の余りものを使って炒飯。食後は昼寝。

15時過ぎに起き、ウォーキング4.5マイル。本日から急に秋空になったダラス。気温も20℃以下に。

ウォーキングから戻り、シャワーを浴びて、週末の晩酌用、Orchard Houseを用意。冷蔵庫に余っている食材を使ってツマミを作る。妻は会社の忘年会。長男はセルフ夕食後、N邸へ。

寂しく夕飯を食べていると、昨日投稿したリバイス論文の受理メール!

Rie Ishizawa, Han-Kyul Kim, Amane Hori, Norio Hotta, Kimiaki Katanosaka, Chiaki Kihara, Juan A. Estrada, Ayumi Fukazawa, Gary A. Iwamoto, Scott A. Smith, Wanpen Vongpatanasin, and Masaki Mizuno*. Piezo1 Responsiveness in Muscle Afferents and Mechanoreflex in Diabetic Rats. Hypertension Accepted for publication

2018年に始めたこの研究プロジェクト。足掛け9年かけての受理(筆頭著者のRが2023年3月に日本へ帰国した影響も含むが)。

元インストラクタRが離任の際にプレゼントしてくれたワインをようやく開封する時がきた。すでに瓶詰めされているワインの熟成はないが、感情的な熟成フィルタによって、より美味しくなった。


これまで89本の論文を出版してきたが、ここまで時間をかけて成熟させた論文はない。何度も仮説が棄却され、何度も再検討を繰り返してきたこのプロジェクト。人類の健康に及ぼす影響は小さいかもしれないけれど、個人的には最も影響力のある論文に。今後、少しでも多く、このような論文を世の中に出していきたいと思う。